海王丸での実習の様子を少し紹介します


「船員としての資質を磨くため」にある海王丸での実習。
乗船後は間をおかずにマストの上に登る訓練(登しょう訓練)が始まります。あれこれ悩む間もなく登らされるので、乗船1週間後には、ほぼ全員がマストのてっぺんまで上がれるようになりました。

そして、我々実習生の手でマストを広げなければならないので、その動きをスムーズにするためマスト配置ごとに各ギアの名前を覚えたり、それをテストされたりと、目まぐるしい日々がしばらく続きました。

ですが、前回の青雲丸での実習である程度日課の要領がわかっているせいか、特に生活に関しては、前回よりも気が楽なように感じました。


航路見学の様子です。
ちょうど浦賀水道航路に入ろうとするあたりです。
この後はテストもあるので、皆、メモをとるのに必死です。



ギアテストの様子。
ジガーマスト配置の方々はかなり苦しんでおられました。


残念なことに、操練の最中に、甲板部の乗組員の方の一人が怪我をされ、幸い重症には至らなかったものの下船となりました。
去年、ある教官から「船は現場です。常に危険が潜んでいます。最後まで気を抜かないように。」というお言葉をいただきました。
熟練の乗組員でさえもあのような危険にあうことがあるのだと改めて肝に銘じて、今一度引き締めてがんばっていきたいと思います。