インフルエンザとの戦い


当初の予定では、津軽海峡を抜けて日本海へと出、そこから南下し、一気に九州の博多まで行く予定でした。
しかし、日を追うごとにインフルエンザを発症する実習生が増え、緊急事態まで発令され、寄港地の変更という事態にまで発展しました。

というわけで、Uターンするような格好で航海訓練所のお膝元の横浜に入港。
宮古で、某教官から「日本海を経験してないのは船乗りとしてうんたらかんたら・・・」と言われていたこともあり、日本海での航海を楽しみにしていた方々にとっては残念な結果になりました。
楽しい楽しい博多にて、めいいっぱい遊ぼうと考えていた方々も残念そうでした。
喜んでたのは、船酔いしやすい人だけ??(天気図を見ても、船がほとんど揺れなさそうだとわかっていたから)

とはいえ、愚痴ばっかりも言っておられず・・・

この実習中に一時下船して就職試験に臨む人、乗船前の入社試験や面接の合否も次々とわかり、受かった方々はいいのですが、残念ながら選考に漏れた方々は学校と連絡を取りながら、次に受ける会社へ提出する履歴書を書いたりと、慌しい日々が続きました。

そして、この実習の後半では、自分が入社もしくは志望する形態に合わせて「航海系」と「機関系」という風に、それぞれに特化した実習を行うというアナウンスがありました。

それぞれが社会に出て働くという意識を持ちつつ、来年度からの自分のあるべき姿に合わせるための準備をしていました。


入港前の浦賀水道航路見学
去年と合わせて何度も通りましたので、さすがに何を見ればいいのかがよくわかってきます。